地域経済の景況判断が上向いている。内閣府が2011年8月29日に発表した8月の地域経済動向では全国11の地域のうち、北陸と四国を除く9地域の景況判断が前回調査(5月)から上方修正された。
上方修正した地域の数としては2年ぶりの高水準だった。5月の調査では震災の影響で9地域が判断を引き下げたが、今回はそれらの9地域がすべて引き上げに転じた。東日本大震災で混乱した部品などのサプライチェーンの復旧が進んで、生産が回復してきたことがある。
ただ、一方で円高や海外経済の減速懸念など先行きが不透明な状況にあり、雇用は引き続き厳しい。
四国の景況判断は全国で唯一、下方修正された。