ガラパゴス日本メーカーはどうなる? グーグルのモトローラ買収

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マイクロソフトもノキア買収か

   「ガラパゴス携帯」と揶揄され、世界市場でまったく存在感のない日本の端末メーカーにとっては、さらに脅威だ。日本勢は今まさに、スマートフォンの拡大をテコに世界市場に打って出ようとしている。だが、世界的に端末開発のスピードが加速する中、「二番煎じどころか、三番煎じのOSしか提供されなくなる」(アナリスト)可能性が出てきた。そうなれば、海外勢に追いつくどころか、周回遅れの差が一段と広がりかねない。

   市場では、グーグルへの警戒心から、マイクロソフトの携帯電話用OS「ウィンドウズフォン」に軸足を移す端末メーカーが出てくるとの見方も浮上している。日本でも、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが最新「ウィンドウズフォン7.5」を搭載して開発したスマートフォンが9月にもKDDIから発売される。

   ただ、マイクロソフトも今年2月に包括的な業務提携を結んだノキアの買収観測がくすぶる。グーグルやマイクロソフトが特定メーカーを優遇する動きを強めれば、「日本勢はひとたまりもない」(アナリスト)。他社のOSに頼り切って開発を進めているツケが、リスクとして浮上した形だ。

   日本メーカーは「グーグルを信じるしかないが、最悪のケースをまったく考えないわけにもいかない」(電機幹部)状況で、激動する世界の携帯業界の動きにどう対応していくのか、これまで以上に問われることになりそうだ。

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