岩手県大槌町の町長選は8月28日投開票が行われ、元町総務課長の碇川豊氏(60)が元町議の岡本大作氏(62)ら2人を破り、初当選した。加藤宏暉町長(当時69)が津波でなくなってから5か月余、町のトップの席がようやく埋まった。
碇川氏は、町総務課長として防災計画策定にも携わった。退職して、立候補を表明したのは10年12月。その3カ月後に震災・大津波が大槌町を襲った。
投票率は73.41%。県外避難や仮設所への転居で有権者の反応が懸念されたが、選管など町を挙げての努力で、前回(07年4月)より4.73ポイント減にとどまった。