ゲーム専用機「体感できる質が違う」
似たような話がある。米マイクロソフト(MS)が、「ウィンドウズ」OSの次世代版「ウィンドウズ8」に自社のゲーム機「Xbox360」の機能を搭載するのではないか、という話題だ。仮に実現すれば、ウィンドウズOSを搭載するパソコンでXbox360のゲームができるようになる。このため「Xboxはいらなくなるのではないか」との意見も出た。ただし現時点では憶測レベルに過ぎない。ハードウエアの処理能力の面を見ると実現は難しいだろう、との指摘も出ている。
だが「ソニータブレット」の場合、PSのゲームができるようになるのはまず間違いない。ソニー広報に「ゲーム専用機の需要に影響が出るのではないか」と聞いたところ、
「ソニータブレットの場合、手軽にゲームを楽しめる点がポイントになると思います。一方、ゲーム専用のPS3やPSPは、ゲームへの没入感をはじめ、(パソコンなど)汎用の機械とはユーザーが体感できる質が違います」
と話し、ゲームをどう楽しむかで「すみ分け」ができるとの考えを示した。
現時点では、ソニータブレットの完成版はまだ発表されていない。米国のIT系オンラインニュースでは、その発売時期について「2011年9月の最初の2週間」と報じたが、ソニー広報は回答を避けた。