福島党首、前原氏らを「言いなり3人男」
前原氏はかつて、菅首相と小沢元代表の直接対決の見込みになっていた2010年9月の民主党代表選の直前、菅首相が一時、「脱小沢」の旗を下ろそうとしたのに反発し、菅首相に「脱小沢」貫徹を要求したことがある。
10年の代表選告示前日の記者会見で「国民の目からみて不透明な取引をするべきではない」「ポストを約束して一本化するのは厳に慎むべきだ」と述べたのだ。一部報道では、菅首相が小沢氏と妥協するようなら自身が代表選に出る、といって菅首相に迫ったとも伝えられた。
前原氏は小沢氏との会談の前日(8月23日)の段階では、小沢氏の処分見直しについて「現執行部が決定を下したことを尊重する考え方で党が結束すべき」と否定的な考えを示している。前原氏は今後、小沢氏との「不透明な取引」がないまま代表選に臨むことができるのだろうか。
前原氏ら3人の新代表有力候補を「言いなり3人男」と呼んだのは、社民党の福島瑞穂党首だ。8月24日、野田佳彦・財務相と海江田万里・経産相については、それぞれの省の言いなりで、前原前外相のことは「防衛省と外務省と米国の言いなり」と評した。
前原氏の今後の動向次第では、3人のうち誰が代表になっても「小沢氏の言いなり」になりかねない。野田氏と海江田氏はすでに、小沢氏の処分見直しに前向きな発言をしている。