底をついた学校給食 米と野菜ジュースで支援【福島・南相馬発】

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

震災後の南相馬市で給食の食材調達が困難に

待ちに待った給食の時間。難民を助ける会の支援したお米をほおばる児童たち(2011年7月南相馬市立石神第二小学校にて)
待ちに待った給食の時間。難民を助ける会の支援したお米をほおばる児童たち(2011年7月南相馬市立石神第二小学校にて)

   福島第一原子力発電所の事故により、福島県南相馬市では、原発から30キロ圏内の小中学校は再開の目処がたっていません。原町区、小高区の小中学校に通っていた児童・生徒は、同市の30キロ圏外にある南相馬市鹿島区の学校(小学校3校、中学校1校)へバスで通っています。


   震災後、南相馬市の学校給食は、臨時的に支援物資を利用して、以前よりも少ない予算で鹿島区の給食センターに給食提供を依頼せざるをえない状況でした(2011年7月時点で1食当たり200円)。6月末までは支援物資として南相馬市に届いたお米の一部を学校給食に利用していましたが、それも底をつき、予算不足のため新たにお米を購入することもできませんでした。また、原発事故の影響で地元産の野菜の調達が難しくなり、他県産の野菜を購入する予算もありませんでした。そのため、野菜などの食材とお米が不足し、増えた児童・生徒に栄養ある給食メニューを提供していくことが難しくなっていました。

姉妹サイト