大阪府警の思惑が絡んでいる?
「渡辺二郎被告らには、1審で無罪判決が出ています。そこで、有罪にしたいと考えた大阪府警が、吉本興行側に情報提供した可能性もあると思います」
報道によると、渡辺被告からのメールは、府警が2007年6月に渡辺被告を逮捕したときに、押収した携帯電話を解析して分かった。こうしたことからも、府警提供説が出るわけだ。
島田紳助さんが引退したのは、吉本興業側の事情もあったのではないかと芸能関係者はみる。
「コンプライアンスを重視するようになった吉本は、会社として何が得かと考え、暴力団とのうわさのある紳助さんを切りたいと思ったのでしょう。紳助さんのレギュラー番組の視聴率が低下し、タレントの賞味期限を考えたこともあると思います」
一方、紳助さんにも事情があったようだ。
「バッシングなどで芸能活動の先行きが見え、情熱を失っていたようです。ですから、引退のタイミングをうかがっていたはずですよ。テレビ局には迷惑をかけることになり、吉本とは円満退社したとは言えません」
そんな両者がそろって会見したのは、落としどころが見つかったためではないかと芸能関係者はみている。
吉本の社外取締役をしている原田裕弁護士は、取材に対し、「引退は、解雇よりも重いということです」と説明している。