アメリカではシャベルですくう
まだ全国的なブームとなっているわけではない。川での砂金採りを本格的に体験できる北海道浜頓別町の「ウソタンナイ砂金採掘公園」では、金高騰の影響は特にないという。
静岡県伊豆市にある「土肥金山」でも、「大地の神秘が、あなたに一攫千金をもたらすかも!」とうたってはいるものの、担当者によると、「こちらからお客様に『金の価格が上がっていますね』と声を掛けてもあまり反応はありません。どの人も採ること自体を楽しみにきているようです」と話している。
その一方で、アメリカの一部でも砂金採りの人気は広がっているようだ。ロイター通信は8月13日、テキサス州で、砂金を集め収入を得ようとする人が増えていると報じている。川からすくったシャベル一杯分の砂からは、1、2片の砂金しか見つからず、「ゴールドラッシュ」を本気で狙う人は少ない。しかも、河川は州が保有しており、発見した金の所有権を主張するには、許可手数料250ドルを払って作業後の清掃を行う必要がある。それでも、参加者グループの1人は「金の値段が上がれば上がるほど、より多くの人がやってくる」と話しているという。