東洋大姫路の選手に阪神関係者から「差し入れ」 アウト?それともセーフ?

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   第93回全国高校野球選手権大会の屈指のエースと評判だった東洋大姫路高校の原樹理投手(18)の、阪神タイガースの関係者からサプリメントをもらった、と書かれたブログが見つかった。

   球団関係者はもちろんプロ野球選手との接触は高校球児はタブー。もしサプリメントが「栄養費」だったとすれば、原選手のプロ野球入りは絶望となるのではないか、などとネットが騒然となった。

「阪神タイガースまじ親切。サプリメントさんきゅ(笑)」

   問題のブログは2011年5月22日付け。そこにはその日の練習メニューなどが書かれていて、最後に

「阪神タイガースまじ親切。サプリメントさんきゅ(笑)。浅田真央ちゃんとおそろとか」

などと綴った。ネットでは、「サプリメント」というのは「栄養費のことではないか?」や、そもそも高校球児がプロ野球関係者と接触してはいけないはず、などと騒動になった。

   「栄養費」で思い出すのがヤクルトスワローズの一場靖弘投手。04年のドラフト前に、大学在学中の一場投手が巨人軍や横浜、阪神から入団を誘われて裏金を受け取っていた問題。これによって各球団のオーナーは辞任することとなり、一場投手はドラフト枠から外されることになった。これを機に翌年から裏金を渡さないなどの野球改革が行われた。

   原投手の場合はどうなのか。11年8月23日に時事通信が配信した記事によれば、11年5月頃に同校OBで阪神の編成担当者から差し入れがあったことを同校野球部の藤田明彦監督が認めた。OBからの善意の差し入れだったため断らず、疲れていた原投手に渡した。「軽率だったかもしれない」と反省しているという。

   これは本当のことなのか、東洋大姫路高校に話を聞いてみたのだが、昨日今日と藤田監督には会っていないため事情はまだ分からないという。

野球部OBが何かを差し入れしても問題はない?

   今後どんな問題へと発展していくのかといえば、野球関係者は「特に問題はない」と口を揃える。兵庫県高等学校野球連盟によれば、高校球児がプロ野球球団関係者やプロ野球選手と接触するのを禁止しているが、今回の場合はマスコミが大げさに騒いでいるだけ。差し入れなどではなかったと聞いているため、「特に何の処分もないだろう」という。

   日本野球機構はこう話した。球団が選手の獲得のために高校球児に接触し、金品を渡したとすれば大問題だが

「野球部OBとして野球部に何かを差し入れする場合は、問題はない、というのが公式な見解です」

と広報は説明した。阪神タイガースは今回の「事件」をどうとらえているのか。南信男球団社長は8月22日付けでコメントを出し、その内容は、該当する社員に聞き取りをしたところ、差し入れは野球部OBとして行ったことがわかったため

「OBとしての差し入れで問題はない、と認識している」

ということだそうだ。

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