現在の円高水準が続くと「新興国での現地生産を拡大する」必要があると考えている経営者が約4割に達することが、日本経済新聞の「社長100人アンケート」でわかった。
2011年8月19日の外国為替市場で円相場が一時1ドル75円95銭の過去最高値を更新したことを受けて、22日に緊急アンケートを実施した。現在の為替水準が続いた場合の影響について、69.8%の企業が「大幅な収益悪化の要因になる」と回答。収益改善になるとした企業は3.1%にとどまった。
収益悪化の対策(複数回答)について聞いたところ、「国内でのコスト削減」が50.0%、「部品・原材料の海外調達拡大」が47.9%、「新興国での現地生産の拡大」が37.5%を占めた。国内での事業継続が難しくなると感じている経営者は少なくないようだ。