売ったおカネで食事や旅行
前出のリサイクルショップによると、最近は一部の貴金属店が、自店で購入したお客以外は金を買い取らなくなったり、身分証の提示を求めたりするようになり、「鑑定書のない地金や切れたネックレス、指輪、男性の場合は金歯、金縁メガネの持ち込みが増えている」としている。
もともと「投資」として買ったものはなく、本当に不要になったモノを売りに来て、換金したおカネで食事をしたり旅行代に充てたりしているようだ。
金の高騰が伝えられる中で、「バブルがいつ弾けるのか」、不安もまた高まっている。著名な投資家、ジョージ・ソロス氏は2011年1月に「金はバブルだ」と指摘。3月までに約8億ドル(640億円)相当もの金を売却した。
ソロス氏といえば、相場を的確に読んで投資で儲けてきた、いわば「投資の達人」だ。そんな投資家が金を手放してことで、追随すべきかどうか、個人投資家のあいだで話題になったが、その後金はさらに上昇している。
いままた、専門家の中には「金バブルの崩壊」を指摘する声が高まっている。