7月には原子力潜水艦「事故情報」が飛ぶ
中国語のオンラインニュース「大紀元」によると、成都の原子力施設は1965年、中国唯一の実験用原子炉として建設された。火災が起きた当日は、ジョー・バイデン米副大統領が成都を訪れて午後から四川大学で講演を予定していたため、警察当局も予期せぬ火災に神経をとがらせていたとの成都市民の声を、記事では紹介している。地図で見ると、原子力施設から四川大学までは、車で10分程度のごく近い距離にある。
原子力政策を積極的に押し進める中国では、福島第1原発の事故後もその姿勢を崩さず、8月7日には広東省深セン市で原発1基の新規稼働がスタートした。一方で7月下旬には、遼寧省大連市に停泊していた原子力潜水艦から放射性物質が漏れ出したとの未確認情報が、ネット上を駆け巡った。ネットでは関連ニュースが削除されるといった処置が講じられた模様だ。
原子力施設の火災も潜水艦の放射性物質漏れ疑惑も、公式な発表は出ていない。