BMW「新ブランド」で参入 プレミアムEV市場、競争激化

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自動車業界全体のCO2革命が近づく?

   この戦略の一環として車体構造も一から見直し、モノコックボディーを捨てて電動車両に最適な車体構造を開発した。それはアルミニウムフレームにリチウム電池や電気モーター、サスペンションなどを組み込んだユニット「ドライブ・モジュール」の上に、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製の乗員スペースのユニット「ライフ・モジュール」を載せる構造。上下のユニットをボルト4本と接着剤で接合し、製造過程でのエネルギー消費も抑えてCO2排出量を削減する。

   当然のことながらEVは内燃エンジン搭載車よりも高額となる。BMWはBMWiファミリー第1弾となる2013年発売予定のEV「i3」、スポーツPHV「i8」の価格帯を明らかにしていないが、現在のプレミアムブランドの内燃エンジン搭載車よりも大幅に価格が上回ることは間違いない。

   電動車両の普及は各国政府がどこまで補助金を出すのかが焦点となるが、BMWは明確に他社とは異なる車体構造を採用したBMWiの製品の販売に自信を示す。BMWiがプレミアムブランドとして消費者の憧れを獲得し、富裕層に受け入れられれば、内燃エンジンから電気モーターへの流れだけに止まらない自動車産業全体のCO2排出量削減革命が始まることになる。

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