売れているが、未来はあるのか 軽自動車のガラパゴス化強まる

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簡単にはハイブリッド にできないジレンマ

   小型車がホンダフィットのようにハイブリッドカーとなっても、軽は車重とコストがネックとなり、簡単にはハイブリッド にできないジレンマがある。ダイハツが9月に 発売予定の新型モデルはガソリンエンジンで1リッ ター当たり30キロ走るハイブリッドカー並みの低燃費がセールスポイントだが、単純な燃費競争ではトヨタプリウスにはかなわない。このため軽は将来的にはハイブリッドを飛び越え、一気に電気自動車(EV)に進化するとみられているが、コストがネックとなる。

   足元では販売好調な軽だが、日本国内は人口減で自動車全体の市場が縮小。基本的に輸出で稼ぐことができない国内専用モデルの軽は、日本メーカーにとって収益性が低く、自社開発の魅力が薄れているのは事実だ。このためマツダが自社開発から撤退して久しく、 富士重工業も2012年2月で 自社開発車の生産を中止。スバルブランドの軽はすべてダイハツからのOEM(相 手先ブランドによる生産)となる。

   軽の自社開発が重荷となっていた三菱自動車は日産自動車と軽を共同開発するなど、日本メーカーは軽の自社開発を見直し、合理化を進めている。かつて国内で6メーカーが自社開発でしのぎを削っていた軽は、ダイハツ工業、スズキの2強がシェア7割を占めるようになった。経済合理性はともかく、ユーザーにとってはさみしい時代となりつつある。

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