枝野幸男官房長官は2011年8月19日午後の定例会見で、宮城県全域に指示していた肉牛の出荷制限を一部解除したと発表した。牛の検査方法などについての宮城県の管理計画を政府が承認する形で、今後、計画に沿った肉牛のみ出荷を認めていく。
計画では、(1)汚染稲わらを使用した農家の牛は、全頭検査で基準を下回ること(2)それ以外の農家は、初回出荷時に1頭以上を検査し、その結果が1キログラムあたり50ベクレル以下であること、などを求めている。
福島県については、汚染稲わらを与えられていない肉牛から暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されたため、原因調査のため解除を見送った。
枝野氏は「管理された形で、安全が確認されたもののみ出荷を認める」と話した。