北海道長万部町の公式キャラクター「まんべくん」のツイッターが、終戦記念日前の「どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまりです」などの発言で炎上、中止に追い込まれた。このツイッターの元管理人はいったん謝ったが、翌日には早くも自身のツイッターで、「おとなしくしてればいいと思ってません」などと書き込んでいることが分かった。
中止となってわずか1日。「まんべくんツイッター」にかなりの未練が残っているようだ。
「まんべくんのいない毎日が辛いです」
9万人以上のフォロワーを持ち、その自由奔放な発言で人気を誇っていたまんべくんのツイッター。長万部町出身で札幌市でウェブ製作会社を経営する男性社長が2010年10月、町からキャラクターの使用許可を受けて管理人になり、ボランティアで運営を始めた。
問題とされた発言の後、長万部町には500件以上の苦情が相次ぎ、町は11年8月16日、使用許諾権の取り消しを決定。元管理人はこの日、いったんは自身のツイッターでファンへ向けて、「みなさん、申し訳ありません」などと謝罪していた。
しかし翌17日夜には、「批判する人は飽きっぽいのでそんなのはほっといて、私はまんべくんファンのみなさんにつぶやいていきたいと思います」「反省はしてますが、おとなしくしてればいいと思ってません」と宣言。「まんべくんのいない毎日が辛いです。復活させたいです」など、改めて自身のツイッターに思いを書き込み始めた。
「私はまんべくんが大好きです。好きな気持ちは誰にも負けない自信があります」
「長万部も本当に思ってます。私は長万部のためには死んだっていい。地元愛も誰にも負ける気がしません。日本一長万部が好きです」
「まんべくんのことをすべて知っていただきたい。ただ悪い部分だけを見て批判しないでほしい」
「まんべくんツイッター」アカウントは消さない方針
一連の書き込みを見て、「反省していないのではないか」との批判も多い。この会社ではまんべくんの関連グッズの販売もしていることから、「復活したい」というのは、まんべくんの関連グッズで再び儲けたいだけだからではないか、との声まである。
現在、まんべくんツイッター(@manbe_kun)からはプロフィールの文章が消され、過去の発言だけが残っている。アカウントを削除していない理由について元管理人は「アカウント、アドレスそのものは弊社の保有するものであり、町が保有するものではありません」と説明している。サブアカウント(@manbe_sub)も、更新はされていないが残っている。
元管理人は「はじめから今に至るまでのすべてのツイートに目を通していただきたい。心を汲み取ってほしい」ともしているが、過去のまんべくんの発言を見ても、ある声優を名指しで「盗撮しにいくか…」「精神的に追い詰めるか…」と書いているなど、過激なものが多い。過去の一部の投稿を削除しているとの疑惑もある。
一方で、「まんべくんの復活待ってます」「復活したら全国でまんべ会やってください!」など、この元管理人によるまんべくんの復活を待ち望むファンは多い。元管理人には「今は反省する時だと思ってます。ファンに伝える事は大切だと思いますが、余計な刺激や火に油を注ぐ事だけは避けてください」といった助言も寄せられている。