共同通信は「正確な報道と確信」
メア氏は一連の経緯を記した著書『決断できない日本』(文春新書)の出版を記念して、8月17日にも文芸春秋社で会見している。これを受け、共同通信も川原仁志編集局次長名で
「メア氏の講義を聞いたアメリカン大学の複数の学生、准教授がこの発言の事実を明らかにしており、メア氏にも直接会って発言を確認した。正確な報道と確信している。取材方法についても倫理上の問題はないと考えている」
とする談話を発表、反論している。
だが、メア氏は共同通信の談話については
「確認しているわけはない。全くない。ウソだよ」
と、「直接会って発言を確認した」のくだりを否定。メア氏によると、2月中旬に、発言内容の確認を求めるメールが送られてきたので、メア氏は「メモは正確でも完全なものでもない。自分が行った講義のメモではなく、学生が書いたものだ」などと返答。これは対面による確認取材ではなく、メモの内容が正しいと認めたわけでもないとしている。