北海道・長万部町のキャラクター「まんべくん」がツイッターで「どうみても、日本の侵略戦争が全てのはじまり」なとど発言して炎上した問題で、余波が広がっている。
ツイッターの運営が中止なるだけでなく、各地で開かれる予定だったイベントが中止に。過去の問題発言も蒸し返され、謝罪文が掲載された観光協会のブログも炎上状態だ。
ぬいぐるみなどの関連グッズもお蔵入り?
ツイッターの運営中止は2011年8月16日に発表された。長万部町は、まんべくんのツイッターを運営する会社に「政治と宗教の話題には注意するように」などと事前に指示していたものの、これが守られずに炎上。町役場に苦情の電話が多数寄せられたこともあって、ツイッターは中止に追い込まれた。翌8月17日の10時33分に「まんべくんのツイッターは中止となりました」と書き込まれたのを最後に更新されていない。
だが、その余波は続いている。8月から9月にかけて、東京・秋葉原、名古屋、福岡で「まんべ会」と呼ばれるイベントが企画されていたが、いずれも中止が決定。8月18日からは、チケットの払い戻しが行われる。
また、ツイッターを運営している会社はぬいぐるみなどの関連グッズも販売しているが、長万部町が同社への使用許諾を取り消したことから、グッズも「お蔵入り」になる可能性もある。
さらに、過去の発言を蒸し返す動きもある。例えば、7月には特定の声優を名指しして
「盗撮しにいくか…」
「精神的に追い詰めるか…」
「ストーカーするか…」
と発言したことや、寄付先を決めずに被災地への義援金を募っていたことを問題視する声が続出。
「戦争発言だけではなく色々と問題起こしてますよね」
謝罪文が掲載された長万部町観光協会のブログには、
「戦争発言だけではなく色々と問題起こしてますよね これだけ長い時間かけて未だに事態を理解されていないのですか?」
「正直この対応だけでは、怒りがおさまりません」
などとするコメントが1000件以上寄せられており、炎上状態だ。
ただし、その中には
「町長が町のことを考えるのであれば、まんべくんというコンテンツは保護すべきだと思います。適切な担当者をつけて適切な運用を期待します」
「臭いものにフタをして終わりですか?本当に謝罪する気持ちがあるのならばこのまま続けまんべくん自身がしっかりと謝り、そしてひどすぎない範囲で今までと変わらず発言を続けるべきです」
「これまで、長万部についてのイメージは『懐の大きなやさしい場所』というイメージでしたが、その懐の広さでもカバーできない舌禍だったのでしょうか?」
と、ツイッターを中止した町役場の判断に疑問を呈するものも少なからずある。