FB、ツイッターやブラックベリー 英国暴動、ソーシャルメディアが「火に油注いだ」

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   英国各地で起きている暴動は、さまざまな意味でソーシャルメディアが大きな役割を果たしている。フェースブックやツイッター、ブラックベリーのソフトを通じて伝わった情報をきっかけに暴動が連鎖的に拡大する一方、ツイッターでは、「暴動で荒れた道路を掃除しよう」と呼びかける動きも出ている。

   一連の暴動が行ったきっかけは、2011年8月4日、ロンドン北部のトットナムで黒人男性のマーク・デュガンさんが警察官に撃たれて死亡したことにある。8月6日に行われた抗議するデモが各地に飛び火する形で暴動に発展した。

10代の若者のうち37%がブラックベリー持つ

   暴動をめぐっては、英大衆紙のデイリー・メールが「ソーシャルメディアが火に油を注いだ」と指摘している。例えば8月6日夜には、警察に対して復讐を呼びかけるページがフェースブックに登場。まもなくバスに火が付けられ、フェースブックでは、現場の動画や写真を投稿するように呼びかける文章が書き込まれた。

   ロンドン警視庁は、8月8日の段階で、ツイッターでの暴力行為を扇動する書き込みも捜査の対象になると警告。捜査の一環として、ウェブサイトの監視を行っていることを明らかにしている。

   フェースブックやツイッターに以外にも、今回の暴動で大きな役割を果たしたとみられるのが、スマートフォン(多機能携帯端末)の一種のブラックベリーだ。ブラックベリーはアイフォーン(iPhone)やアンドロイドよりも安く手に入り、比較的低所得者層や若年層に普及している。英情報通信庁の調べによると、英国の10代の若者のうち37%がブラックベリーを持っているとされる。

   暴動を起こした若者の多くが使っていたとみられるのが、ブラックペリーに搭載されているブラックベリーメッセンジャー(BBM)と呼ばれる機能だ。携帯のショートメール(SMS)と違って無料で利用でき、「BBM PIN」と呼ばれる識別番号を知っていれば、1人から多数に同時に発信することもできる。さらに、ツイッターやフェースブックと違って、書き込みの内容を第3者が見ることが難しいのも特徴だ。

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