東電、最終赤字5717億円 4~6月期

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   東京電力の2011年4~6月期連結決算は、最終損益が5717億円の赤字(前年同期は54億円の赤字)となった。8月9日に発表した。福島第一原子力発電所の事故に伴い5030億円(単独ベース)の特別損失を計上したほか、停止中の原発の代替で運転している火力発電所の燃料費が増えたことが収益を圧迫した。損害賠償費用は3977億円にのぼっている。

   売上高は、前年同期比7%減の1兆1331億円。電力供給が細るなか、原発の代替で稼働中の火力発電所の燃料費が4047億円と900億円増えた。経常損益は627億円の赤字となり、5四半期ぶりに赤字に転落。1年前に18%あった自己資本比率は、6月末で7%にまで急低下した。

   東電の西沢俊夫社長は、原発事故の損害賠償の支払いが財務に与える影響について、「債務超過になる可能性はない」との見方を示した。

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