岩手県は、コメの放射性物質検査を全県に拡大して行うことを決めた。達増拓也知事が8月9日開かれた県議会臨時会で明らかにした。
国の一律検査の対象県から外れたことを受けて県は4日、空間放射線量が高い奥州市以南の4市町で収穫前の予備調査と収穫後の本調査を独自に行うとしていた。しかし、農家、消費者から不安の声が寄せられたため、より検査体制を強化することにした。
調査は予備調査と本調査の2回。予備調査は従来方針通り、県南の4市町だけで行うが、本調査は34全市町村で実施する。本調査で放射性物質が1キロ当たり200ベクレルを超えた市町村は、地域を細分化して再度調査を行い、国が示す暫定基準値の500ベクレルを下回った地域に限り、出荷できるようにする。