女優の鈴木杏さん(24)がツイッターで突如、脱原発を主張した。過去に自分が原発関連CMに出ていたことを後悔するなど、かなり激しい内容で、ネット上で話題になっている。
鈴木さんは、子役から芸能界に入り、最近は舞台や映画を中心に活動。瀬戸朝香さんや北乃きいさんらと同じ事務所に所属している。
「私は知らなすぎました。だから、だからこそ、声をあげます」
ツイッターでは好きな映画や音楽の話といった気楽な内容を投稿していたのだが、8月5日未明に突如、3日に成立した原発賠償支援法に対して、「原発賠償支援法。なんですか?責任逃れいらないです」と呟いた。
その後、「頑張ろう!何年、何十年かかるかわからないけど、脱原発!声あげていこう!」と脱原発を表明。また、鈴木さんは過去に原子力発電環境整備機構(NUMO)のCMに出ていたことがある。これについても、
「廃棄処分のCMもやったことがありました。今、生まれて初めて後悔というものをしています。私は知らなすぎました。だから、だからこそ、馬鹿ながらに脱原発、声をあげます」
原発関連の広告に出演していた芸能人は数多くいるが、それを後悔していると表明するのは異例だ。
他にも、「東電の社員さんもいると思いますが現地で放射能浴びて作業してるのは東電の子会社の方たちなんです」と投稿したり、フォロワーから「賠償は東電だけでは賄えない。ならどうするか?」などと問われ「じゃあなんで東電は潰れないの?」と返すなど、かなりアグレッシブだ。
「私は辞めないし、事務所もクビにはしないと思います」
ただ、芸能人が原発関連で主義主張を表明すると、結果的に事務所を辞めた俳優の山本太郎さんの様にトラブルになることも多い。これについて鈴木さんは、「彼はクビじゃないんです。自分から迷惑かけるからって自ら辞められたんです。私は辞めないし、事務所もクビにはしないと思います」としている。
福島第1原発の事故から数か月たち、著名芸能人の中からも脱原発の声が上がり始めている。7月末には吉永小百合さんが、広島市で開かれた日本母親大会で「地震の多い日本では原子力発電所をなくしてほしい」と話し、大きな話題となった。
同じく女優の柴咲コウさんも、ツイッターで、脱原発を主張する著名人の呟きをリツイートしたり、気になる原発関連のニュースを紹介したりしている。自分の言葉で積極的に主張している訳ではないが、5月には「心は道産子 第二の故郷は静岡と勝手に思っているよ」「だから、浜岡原発の今後も心配」と投稿していた。
今回の鈴木さんの訴えについて、フォロワーからは「自分の言葉で、自分の思いを素直に伝える貴女が素敵です」「応援してます!」といったもののほか、「脱原発は賛成ですが杏さんの立場であまり発言し過ぎると芸能界を干されます。ファンだから心配」という反応も出ている。