岩手県は、県独自に今年産米の放射線測定を実施することを決め、8月4日、その内容を発表した。県南の米どころ4市町(一関市、奥州市、平泉町、藤沢町)が対象。農林水産省が3日発表したコメの放射性物質検査の対象県に岩手県が含まれなかったのを受けての措置。安全性を確保、アピールするために必要だと判断した。
農水省は、土壌のセシウム濃度と空間(地上1メートル)の放射線量の両方が一定水準を超えているかどうかで、検査対象になる県を決めた。岩手県の4市町は、土壌のセシウム濃度は低いが、空間放射線量が目安の水準に達しているところがある。
計画では、収穫前の9月中旬からの予備調査と、収穫後の本調査の2段階で行う。また、状況によっては調査地域の拡大も検討することにしている。
岩手県はまた、リンゴ、秋サケなどコメ以外の主要農水産物についても独自の放射性物質検査を行うことを決めた。