民主党の筒井信隆農水副大臣(66)が、30歳下女性と不倫していたとの週刊誌の指摘に対し、不可解な弁解をしている。一般常識とズレているとも思えるような副大臣が、汚染牛などの問題に果たして対応できるのか。
デパートのレストラン街、地下鉄の電車内座席、さらには、東京都内のマンション前…。これが公務多忙な副大臣かと思うほど、女性(36)との腕組みツーショット写真が至る所で撮られている。
「時々なら同せいとは言えない」
週刊新潮の2011年8月3日発売号によると、筒井信隆農水副大臣は、7月25日夕にJR東京駅改札前で女性と会う姿がキャッチされた。その後、タクシーで行った上野では、繁華街を堂々と腕を組んで歩き、甘味処に入るなどした。そして、地下鉄を使って都内のマンションに2人で帰り、筒井氏が出てきたのは、なんと翌朝だった。筒井氏には、妻と娘2人がいる。女性は、筒井氏と同じ新潟県上越市出身で、同じ弁護士を目指していたという。
筒井氏は26~30日も、デパート内で女性と腕組みして歩く姿などが目撃され、女性がいるマンションを朝出て夜に帰る生活を繰り返していた。週刊新潮の直撃取材に対し、筒井氏は「プライベートな問題」と当初はコメントしなかったが、31日夜になって、女性のほかに支持者男性も同席して取材に答えた。
それによると、筒井氏は、女性には健康管理などをやってもらっているとして、男女関係については明確に否定した。
そして、腕組みについては、目が悪く段差でつまずいて転ぶからと説明した。愛人関係なら公然と腕を組んで歩いたりしないとも主張した。地下鉄でもそうしていたことについては、女性が、状態チェックのためと口を挟んだ。マンションに泊まっていたことについては、筒井氏は、時々なら同せいとは言えないと答えたという。
しかし、付き添いなら、なぜ泊まらないといけないのかといったことなど、数々の疑問が残る。
地元事務所「疑問は出るかもしれない」
こうした疑問をぶつけようと、筒井信隆氏の国会事務所に取材すると、秘書が「自分のことではありませんから、私には答えられません。本人からは聞いていませんし、何も指示を受けてないです」と言うばかりだった。筒井氏本人については、「公務で忙しい」とのことだった。
そこで、地元事務所に聞くと、所長は、週刊新潮が地元発売前で読んでいないとしたものの、筒井氏が泊まっていたことに「疑問は出るかもしれない」と認めた。腕を組んで歩いていたことについても、こう言う。
「前々から目が悪く、10センチまで近づけて見ることもあります。しかし、漠然とでも見えているので、腕をつかんでもらう必要はないかもしれません。目が悪くて、車にぶつかったという話も聞きませんし」
筒井氏は、女性と会うとき、カモフラージュとも思える行動を取っていた。東京駅では、公用車を降りて、丸の内口から駅構内に入って八重洲中央口に出ていた。入場料130円は、議員パスを使っている。また、マンションを出た後は、いったんホテルのあるタワービルに入ってから、公用車に乗っていた。記事によると、筒井氏は、運動不足などを理由に挙げている。
前出の所長は、それでも筒井氏の言い分を信じたいと言う。「怪しい関係であれば、もっとコソコソと行動するのではないかと思います」
もっとも、農水副大臣として汚染牛の問題を抱え、地元でも豪雨被害があったときだけに、頭が痛いと明かす。「今どき堂々と腕を組むなど、脇が甘いとも思います。これから支持者の方からも言ってくるでしょう。大変なときに、うかつなことが出てしまいました…」