地元事務所「疑問は出るかもしれない」
こうした疑問をぶつけようと、筒井信隆氏の国会事務所に取材すると、秘書が「自分のことではありませんから、私には答えられません。本人からは聞いていませんし、何も指示を受けてないです」と言うばかりだった。筒井氏本人については、「公務で忙しい」とのことだった。
そこで、地元事務所に聞くと、所長は、週刊新潮が地元発売前で読んでいないとしたものの、筒井氏が泊まっていたことに「疑問は出るかもしれない」と認めた。腕を組んで歩いていたことについても、こう言う。
「前々から目が悪く、10センチまで近づけて見ることもあります。しかし、漠然とでも見えているので、腕をつかんでもらう必要はないかもしれません。目が悪くて、車にぶつかったという話も聞きませんし」
筒井氏は、女性と会うとき、カモフラージュとも思える行動を取っていた。東京駅では、公用車を降りて、丸の内口から駅構内に入って八重洲中央口に出ていた。入場料130円は、議員パスを使っている。また、マンションを出た後は、いったんホテルのあるタワービルに入ってから、公用車に乗っていた。記事によると、筒井氏は、運動不足などを理由に挙げている。
前出の所長は、それでも筒井氏の言い分を信じたいと言う。「怪しい関係であれば、もっとコソコソと行動するのではないかと思います」
もっとも、農水副大臣として汚染牛の問題を抱え、地元でも豪雨被害があったときだけに、頭が痛いと明かす。「今どき堂々と腕を組むなど、脇が甘いとも思います。これから支持者の方からも言ってくるでしょう。大変なときに、うかつなことが出てしまいました…」