「菅総理のひどい仕打ちで感情の起伏大きく」
海江田氏が涙ぐんだ場面で質問していたのは、自民党の赤沢亮正議員だ。赤沢議員は8月1日、自身のブログで問題の7月29日の質疑について書いている。「追伸」を含むと3500字を超える長文だが、一部を引用すると次のような感じだ。
「今の海江田大臣の精神状態で、原発の安全性についての冷静な判断や国益を守り抜く厳しい交渉態度が取れるとは私にはとても思えません。(中略)国が危ういのです」
「海江田大臣は感情豊かなお人柄で良く知られています。彼が菅総理のひどい仕打ちでさらに感情の起伏が大きくなっていることは容易に想像できます。(中略)1日でも(海江田氏の辞任が)早い方が、国家国民のためであり、彼のためでもあると信じます」
インターネットのツイッターなどの反応をみると、「自己憐憫の涙」「有事の際の大臣としてはお粗末」と批判的な声が多いようだ。みんなの党の小野次郎・参院議員もツイッターで、「あの映像を見れば、本人には申し訳ないが、彼には一億国民の安全と健康を預かる国務大臣の資質がないことが分かる」と断じている。
ほかの「つぶやき」の中には、「男の涙は女の涙より純粋だ」として、海江田氏にエールを送っている人もいる。