金価格が最高値を更新した。2011年8月2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物価格は取引の中心である12月物が一時1660ドルを上回り、史上最高値を更新した。終値は、前日比22.8ドル高の1オンス1644.5ドルだった。
米債務上限引き上げ法は取引時間中に可決したが、同法の成立後も米国債の格下げ懸念が根強いことや、スペインやイタリアの国債利回りが急上昇するなど欧州の債務不安が再燃したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まり金が買われた。
国内でも東京工業品取引所(TOCOM)の金先物価格が、取引の多い12年6月物で前日比84円高の1グラム4129円(3日15時30時点)に上昇した。
田中貴金属工業によると、金現物価格は小売価格(税込み)で前日比86円高の1グラム4341円を付けた。1982年以来の29年ぶりの高値にある。