メーカー「番組内容にまで意見できない」
クレームの電凸について、この大手メーカーの広報部は、「多数のご意見が来ており、個別に対応しています」と説明する。フジテレビの番組内容にまで意見を差し挟むことはできないことを話し、理解してもらえるよう努力しているという。
電話オペレーターが答えた内容については、事実関係を確認中だとしながらも、「相談窓口の対応に至らない点があり、不快な思いをさせたお客さまには、お詫び申し上げました」と釈明した。
寄せられた意見は、関連部門に伝えており、現在は、意見への対応を検討しているところだとしている。
電話対応のシートではほかに、「最悪!」と評された別の大手メーカーもあった。電話オペレーターに「完全にクレーマー扱い。めんどくさそうに対応された」というのだ。このメーカーの広報担当者は、取材に対し、「実際にどうだったかはまだ把握できていません」と困惑ぎみに話した。ただ、相談センターなどに、いくつか意見の電話があったことは認めた。どう考えるかなどについては、「今の段階では何とも言えないです」と歯切れが悪かった。
ほかのスポンサー企業については、テレビ局に意見を言ってほしいと「他人事」だった、意見を重視したいと低姿勢で言われ「中々良い」対応だった、などとシート上で報告されている。
フジテレビの広報部では、2011年8月1日の取材で、スポンサーへの電凸について、「こちらではよく分かりません」と答えている。