「侵略主義の血」「外交的横暴」… 鬱陵島視察で韓国メディアが感情的批判

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   竹島(韓国名: 独島)の「前線基地」とされている鬱陵島(ウルルンド)への視察を計画していた自民党の国会議員3人が韓国政府から入国拒否された問題で、韓国側の批判が高まっている。空港で行われたデモでは議員の顔写真が燃やされたほか、現地メディアは、「招かれざる日本の極右たち」などと、3人に対する敵意をあらわにしている。

   入国拒否されたのは、自民党の新藤義孝衆院議員(53)、稲田朋美衆院議員(52)、佐藤正久参院議員(50)の3人。

征韓論主張した西郷隆盛になぞらえる

   2011年8月1日朝、羽田空港からソウル・金浦空港に降り立ったものの、直後に「公共の安全を害するおそれがある」などとして入国拒否を通告され、約9時間後の羽田行き最終便で帰国した。

   韓国側の反発は激しく、金浦空港に500人、鬱陵島行きのフェリーが出る浦項港には200人のデモ隊が終結。3議員の写真を燃やす人や、3議員の写真が貼られた棺おけを運び込む人、唐辛子の粉をばらまく人などが次々に出現した。

   現地メディアも、そろって3議員の訪問には批判的だ。各メディアがそろって強調しているのが、3議員の経歴だ。団長の新藤議員は硫黄島で戦死した栗林忠道中将の孫で、稲田議員は東京裁判や、いわゆる南京大虐殺に否定的な立場を取っている。佐藤議員は自衛隊の出身だ。このようなことから、「右翼議員」だとして攻撃を強めている。

   例えば、朝鮮日報は、「招かれざる日本の極右たち」と題した記事で3人の動きを詳報。

「午後3時ごろには航空会社が準備したビビンバで昼食を取った。」
「一行は帰国直前に随行員を通じ、空港の免税店で韓国産ののりを購入した」

といった、かなり細かい行動まで報じた。また、論説では

「日本の世論を扇動する効果を得ようという計算が見える。19世紀末、征韓論を主張した西郷隆盛は、自分を朝鮮使臣として送り出してほしいと頼み『朝鮮が私を殺すなら、それを理由に朝鮮を討てばいい』と語った。自民党議員による鬱陵島訪問計画は、日本の右翼の源としてあがめ奉られる西郷隆盛の戦術をまねたという話もある」

と、西郷隆盛を引き合いに出して、日本の世論が高まることへの警戒感を示した。

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