編集部「誤って校了前の文章を載せてしまった」
この訳者が確認したところ、下巻の一部の翻訳は編集部が「科学系某翻訳グループ」に依頼。しかし、上がってきた翻訳があまりにひどく、編集部が独自に修正を行ったものの、一部が期日に間に合わず、そのまま「独断で出版したらしいです」と書いている。
この翻訳はネット上で話題になり、「修士でもこれよりマシな訳をするわ」「逆に読みたい」といった書き込みが寄せられた。英語の原文を、大手ポータルサイトが提供している翻訳ソフトを通すと本書の訳文と一緒になるということも指摘された。
武田ランダムハウスジャパンの編集部の担当者は、
「ページ数が同じだったこともあり、誤って校了前の文章を載せてしまった。訳者が訳したので機械翻訳かどうかは分かりませんが、訳が悪かったのは確か。現在までにほぼ全てを回収しました。訳を修正し、監修者にチェックしてもらったものを8月中旬に出す予定です」
と話している。