アインシュタイン伝記本回収 機械翻訳使いひどい訳になった?

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   2011年6月に発売された、物理学者、アインシュタインの伝記本の翻訳が「あまりにもひどい」と指摘され、回収までされる騒ぎになった。文章が理解不能な部分もあり、ネットの機械翻訳を使ったのではないかという疑惑も出て、ネット上で大きな話題となっている。

   「アインシュタイン その生涯と宇宙」(ウォルター・アイザックソン著)という本で、出版社は翻訳本を数多く出している武田ランダムハウスジャパン。

「パレードは200台の酔っぱらっていて旗の包茎の車を含んでいた」

アマゾンレビューページ
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   6月23日に上下巻それぞれ2100円で発売されたのだが、アマゾンのレビュー欄で下巻がボロクソに言われている。

   レビュー4つ中3つが最低の5点中1点。「翻訳が凄ことになっている」といい、「数数千が、訪問代表団と会合するためにユニオン列車車庫に群がった、そして、パレードは200台の酔っぱらっていて旗の包茎の車を含んでいた」という文章まであるのだという。日本語として理解不能だ。

   同社は、7月1日付けでHPにお詫び文を掲載。下巻の一部に「校正・校閲の不十分な箇所」があったとし「読者の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びいたします」と謝罪。下巻を回収するとともに修正版を編集中だとした。

   一体何があったのか。7月14日に、この上巻の翻訳者を名乗るユーザーから「訳者からの事情のご説明」というタイトルでアマゾンにレビューが書き込まれた。

   下巻には、「ボルンの妻ヘートヴィヒに最大限にしてください」という文があるが、これは物理学者Max Born(マックス・ボルン)の「Max」を動詞として誤って訳していると指摘。「プランクはいすにいた」という文についても、「原文を読むと、プランクは議長を務めたということだと思います。これらは明らかに、人間の訳したものではなく、機械翻訳です」としている。

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