レバレッジ規制、影響は「ほとんどない」との見方
一方、FXのレバレッジ規制の上限は8月1日から、これまでの50倍から25倍に引き下げられ、強化された。少ない元手で大きく儲けることができるFXの魅力が薄れたことで、FX業者らは取引量が減ることを懸念していた。しかし、今のところそれも杞憂のようだ。
為替相場の動きが活発なこともあって、個人投資家の意欲は旺盛。「くりっく365」を運営する東京金融取引所(金融取)によると、7月の米ドル円取引は前月比13.2%増で、1日平均約12万枚が取引された。8月1日の取引量は、18時点で12万1227枚と「少なくない」(金融取)。レバレッジ規制の影響は軽微とみられる。
マネックス証券は、「(規制強化の)影響はほとんどありません」と話す。レバレッジ規制が段階的に引き下げることになっていたため、「予定どおりであり、また当社は09年9月から自主的に25倍を上限に運用してきたこともあります」と説明する。
ただ半面、レバレッジの25倍規制を、7月から前倒しで導入していたFX大手の外為どっとコムは、「現段階ではなんとも言えないが、(影響は)出てくると思う」と、慎重な見方もある。