稼働率の低下「影響を心配している」
防災科学技術研究所のスパコンは稼働率を70%に落とした。同研究所は主に地震災害や建物破壊のメカニズムを解析するのにスパコンを使っていて、東日本大震災のあとでもあり、研究成果が待たれるところ。スパコンは同研究所の消費電力の約40%を占めているという。 気候研究所は7月から稼働率を60%に抑えた。国立天文台や海洋研究開発機構も80%程度の稼働率を落とすなどして、節電に協力している。
文部科学省は、「スパコンの稼働は各研究機関に判断を任せています。稼働の停止や稼働率を落とすことには影響を心配していますが、節電はいまや全国的なことですから協力できることは協力してもらうしかありません」(研究振興局)と話している。