教師が女子高生と性的関係 事情斟酌なく必ず「懲戒免職」

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   未成年と性的関係を持ったとして問題化するケースが相次ぐなか、山形県の42歳の男性教諭が、顧問を務める部活動の女子生徒と関係を持っていたとして懲戒免職処分を受けた。このケースでは卒業後も関係が続いていたものの、関係がこじれた末に発覚、処分につながった。「100%生徒が被害者」かどうかは微妙だとの見方も出そうだが、全国的に見ると、「生徒と関係を持ったら懲戒免職」という例が大半だ。

   山形県の2011年7月25日の発表によると、今回のケースでは、県の村山地区の高校に勤務する男性教諭が、08年9月、部活動のために出張していた際、宿泊施設内で当時3年生の生徒(当時17)と性的関係を持った。

卒業後も2人の関係はしばらく続く

   その後も、生徒が卒業する09年3月まで、複数回にわたって性的関係を持ったという。

   卒業後、教諭は別の高校に異動。2人の関係はしばらく続いたものの、その後不安定になったという。いわゆる「こじれた」状態だとみられる。11年2月になって、生徒が教諭の異動先の高校に電話するなどした末、教諭が勤務校の校長に事態を報告して発覚したという。

   3月には高校から県教委に報告があったものの、処分が決まるのは7月下旬にまでずれ込んだ。この間、県教委は教諭や生徒の家族から事情を聞いたものの、生徒本人は事情聴取を拒んだという。ただし、教諭の勤務校の校長が生徒から事情を聞いているため、県教委は校長から事情を聞く形で「又聞き」して判断材料にしている。

   その結果、懲戒免職という重い処分が下った形だが、県教育庁では、

「個々の事例ごとに判断している」

と話している。

   なお、山形県で最近懲戒免職になった学校教員のケースとしては、ショッピングセンターで日用品14点(約5,700円相当)を盗んで逮捕・起訴された32歳の女性講師や、教育団体の会計から約137万円を着服した40代の男性教諭、飲酒運転で物損事故を起こした30代の男性講師のケースなどがある。

   なお、教師と生徒が関係を持った際には、「厳罰」が下されるのが全国的には一般的なようだ。新聞各社で報じられた内容を調べる限りでは、全国の公立学校で、教員が教え子や元教え子の中高生と性的関係を持ったとして処分されたケースはここ3年ほどで10件強。いずれも、例外なく懲戒免職になっている。

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