おもちゃに大喜びの子どもたち
お祭り当日の朝、幼稚園ではPTAの方々がかき氷や焼きそばを準備していました。難民を助ける会では子どもたちのためにおもちゃセットを準備。水鉄砲やしゃぼん玉セットなどを、全国の皆さまが作ってくださったサニーちゃんトートバッグに入れ、子どもたち42人に渡しました。気に入った柄のバッグを選び、中に入っていたおもちゃを取り出してさっそく遊んでいる子や、「帰ったらパパと一緒に遊ぼうね」と話すお母さんなどの笑顔が印象に残っています。別のボランティア団体2組も会場に来ており、お手玉を披露したり、子どもたちとダンスをしたりしていました。
副園長先生にお話を伺うと、子どもたちの中に震災の恐怖が今も残っていることを普段の会話の中で感じるといいます。今回のお祭りのような楽しい思い出をこれから作っていってあげたいとのことでした。難民を助ける会では、今後も地域のお祭りなどに参加して、被災された方々の心のケアにつながる活動を実施していく予定です。
(難民を助ける会 仙台事務所 高橋 智美)
認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
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