JR東日本盛岡支社は7月28日、一部区間で運休が続いている八戸線を2012年度当初(12年春)に全線復旧させると発表した。被災したJR在来線の中で全線復旧の見通しがはっきりしたのは初めて。
八戸線は、八戸(青森)と久慈(岩手)を結ぶ64.9キロ。現在、八戸-階上の間だけを暫定ダイヤで運行している。8月8月からは、階上-種市間も復旧する予定だが、種市-久慈間の30.7キロについては再開のめどが立っていなかった。
沿線の久慈市、洋野(ひろの)町と話し合って、津波対策として高台への避難路を協力して整備することなどが確認できたことから、震災前と同じ経路で復旧させることになった。8月下旬にも、復旧工事に取りかかる予定。