全国各地で「野良クジャク」の目撃相次ぐ 「家の屋根に」「駐車場に」…どうして?

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クジャクを飼うのはそう難しくない

   国立環境研究所によると、現在日本でインドクジャクの定着が確認されているのは、沖縄県の先島諸島と、鹿児島県の大隈諸島。1960年代以降、業者などが持ち込んだものが野生化、繁殖したと見られ、エサとなる昆虫が減少する、他の小鳥がエサを奪われるなどの問題が起こっている。

   それ以外の地域については現在のところ野生化の報告は入っておらず、同生物・生態系環境研究センター主席研究員の五箇公一氏も、各地の目撃証言に驚いた様子だった。クジャクは数十メートルほどなら十分飛べるが、基本的にあまり大きな移動はしない性質。五箇氏は、

「本来は群れで暮らす鳥なので、単独でいるとしたらおそらく最近まで人に飼われていたものだろう。飼い主が飼いきれなくなって逃がしたものでは」

と話す。

   鳥類の飼育に詳しい千葉県の獣医師に聞くと、「ある程度広い場所さえあれば、クジャクを飼うのはそう難しくありません」という。雑食性で、エサには養鶏用の飼料やコマツナなどを与える。難点は「春の発情期、夜に『ニャウ、ニャウ』ともの凄い声で鳴く」ことぐらいだとか。

   なお五箇氏によれば、体は大きいが「基本的には臆病な生き物」なので、「よほど人に慣れていない限り突っついてきたりはしない」とのことだった。

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