「デジアナ」ロゴ、選挙期間中は出ない可能性も
一体どういうことなのか。総務省の地域放送推進室によると、ケーブルテレビ局と個別に契約を結んでいなくても、マンションや集合住宅などで最初から入っているケースがあるという。なので、
「引っ越して壁の端末に繋いで見ている人だと、実はケーブルテレビを見ていると気付かないことがあります」(総務省地域放送推進室)
ケーブルテレビ事業者の9割強がデジアナ変換サービスを行っているという。ただ、デジアナ変換で映ったとしても、画面右上に「デジアナ」というロゴが出るので普通それで気がつく。だが、関東では7月31日に投開票が行われる埼玉県知事選の影響で、ロゴが出ないことあるという。
「政見放送が流れるときにロゴは出さないということになっています。ただ、政見放送がの予定が変わることもあるので、万が一のことを考えて、選挙期間中はロゴをずっと出さない事業者もあります」(同上)
ケーブルテレビ「J:COM」のジュピターテレコムでは、選挙期間中、NHK総合とEテレ(旧NHK教育テレビ)、テレビ埼玉の3チャンネルでロゴを出していない。広報によると、「選挙期間中は全てのチャンネルでロゴを出さないのが基本ですが、今回は7月24日のアナログ放送終了を挟んだので、混乱のないように政見放送のない他のチャンネルでは出すようにしました」ということだ。
ということは黒柳さんの場合、マンション住まいで知らずにケーブルテレビに加入し、しかもそこが選挙期間中は一切「デジアナ」ロゴを出さない事業者だとしたら、気付かないでデジアナ変換放送を見ている可能性がある。
黒柳さんの報告はネットでも話題になり、「ウチもマンションがケーブルテレビ局からテレビ放送を引っ張って来てるから、デジアナ変換で見れてる」「デジアナって右上に書いてないけど、アナログ見られるよ 不思議だけど、7月頭に慌ててテレビ買ってしまったわ 踊らされたのかな」といった反応が寄せられている。