中井元拉致担当相「私的訪中」ミステリー なぜ韓国語堪能な職員が同行したのか

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同行職員は外務省から拉致問題対策本部に出向中

   中井氏に同行したのは、外務省から拉致問題対策本部に出向している職員。木村茂樹内閣審議官(拉致被害者等支援担当)は、

「中井元大臣より、生まれ故郷である長春を個人的に訪問することになったので、現地での通訳・案内役を兼ねてついてきてもらえないかという依頼を受け、個人的にこれを引き受けて、休暇取得の上、同行した」

と、やはり私的立場で訪中したと説明。しかし、同時にこの職員の専門は、中国語ではなく韓国語であることも明らかになっている。さらに、帰国直後の7月26日から29日にかけて、韓国に出張しているという。

   木村氏は「韓国語の専門家だが、中国語にも非常に堪能」と釈明したものの、

「(海外渡航の)許可申請は出されていない」
「当該職員の私的旅行ということで、費用は本人がすべて支払った」

とも説明。仮にこの説明が本当であれば、この職員は、有給を取って職場のルールを破ってまで海外渡航し、無償で専門外の通訳を買って出るという、にわかには信じがたい行動に出ていたことなる。さらに、木村氏は、

「現地での北朝鮮当局との接触について、当該職員は、『中井元大臣ご自身が仰っていること以外に、自分が申し上げることはない』と言っている」

と発言。中井氏は北朝鮮当局との接触は否定しているものの、職員自身は北朝鮮当局とのコンタクトについて明言を避けている形だ。

   委員会で質問に経った自民党の小野寺五典議員は、この職員から直接事情聴取することを求めており、外務委員会の理事会で検討されることになっている。

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