「シー・シェパードに屈するのか」 「捕鯨中止も選択肢」に懸念広がる

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SSは抗議船奪還で寄付集め

   「ほとんどの国民が捕鯨望んでない」「(捕鯨を続けても)日本の評判が悪くなるだけだ」と「捕鯨中止も」に歓迎の声も多い。一方で、「今やめたらテロリストに屈したと世界にアピールすることになる」「妨害行為による調査中止といった誤ったメッセージを発信する」との懸念も寄せられている。

   捕鯨推進関連団体のある関係者は、報告書に「中止」意見も載ったことについて「残念なこと」と話した。捕鯨に賛否両論あるのは承知しているが、SSの妨害活動が国際的にも問題視されている「今」というタイミングでは、「日本が(SSの)暴力に屈しそうだと思われてしまう。捕鯨問題を超えて国家の威信にも関わりかねない」と指摘した。

   7月15日(日本時間)、国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会は、SSによる日本の調査捕鯨への妨害活動を防止するよう各国に対策を求める決議案を全会一致で採択した。SSを名指しした上での決議は初めてだ。

   SSの抗議船は現在、イギリスの裁判所の命令で差し押さえられている。マルタの漁船の網を破った損害賠償に絡む案件だ。SSのサイトでは、抗議船の返却に必要な預託金(1億円強)の寄付を支持者らに求めている。

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