「最後のバンカー」としても知られる前日本郵政社長の西川善文・三井住友銀行顧問が日経新聞電子版に連載している「西川善文氏の経営者ブログ」で「脱原発」を公言、波紋を広げている。特に、西川氏が長くかかわった金融業会からは「東電の対応策に苦慮しているメガバンクの立場と相容れないもの」と批判が上がっている。
西川氏は、連載の中で複数回にわたって「脱原発」の立場で発言。5月26日には、城南信用金庫の「脱原発宣言」を「全金融機関が見習うべき点がある」と絶賛している。
また、「菅首相は、即刻退陣を」(6月23日)と、菅首相に対する退陣要求も繰り返しており、7月21日の「『脱原発依存』発言の狙いは?」と題した回では、
「菅首相の頭脳構造はいったい、どうなっているのであろうか」
と、発言が「個人の考え」として収拾、決着したことも含めて痛烈に批判している。