「やられてるように見せ掛けてやってるのは私なのよ」
最初は相手が自分を単なる「若い女の子」としか見てくれないことに傷ついたが、「ただ寝たいだけ」の男性も「その人の向こう側にいる人が、仕事をくれる人かもしれない」と思ってあえて縁を切らないようにしたという。
「だから、馬鹿なフリをしておくのが最善の方法だった。『やられてるように見せ掛けてやってるのは私なのよ』と心の中で思いながら、馬鹿にされてもいつでも笑顔で、なにもわからないフリをした」
ちなみに、All Aboutでの仕事を紹介してくれた人とも、7人の友達を介して知り合ったといい、「ただ寝たいだけの男性」をその下心だけで拒否していたら、恋愛コラムを書くことも思い立たなかったという。
アイドルを辞めてから数年たつとはいえ、斎藤さんはまだ一部のコアなファンに人気がある。それだけにこのコラムの内容はショックだったらしく、2ちゃんねるには
「うわーこういうのはあまり言わないで欲しい。アイドルに対する幻想が崩れる」
「みんな騙されるな 別にみうなはSEXしたとは言って無い。体目的の男性と知り合っただけなんだ そうなんだ」
といった反応が寄せられた。「引退した後のことだからどうでもいい」「ハロプロ卒業後の社会人になってからの話」と冷静に見る向きもあるが、やはりかつて応援していたアイドルの赤裸々な告白に困惑した人が多いようだ。
斎藤さんはコラムで、こういうことを書くと「ずるい」「したたか」と言われることは承知しているとし、「けれど、リアルな話、親の援助も受けずに都会で一人暮らしをするのは、若い女性にとってはサバイバルみたいなもの。生き抜くには知恵がいる」。24歳の今の課題は「自分の地面をしっかりと固めること」ということだ。