36人になると党の書記が免職?
そんな中で浮上しているのが、「35人という数は、あらかじめ決められている」という説だ。そのきっかけが、内陸部の重慶市の共産党系ニュースサイトの掲示板に、7月25日、「35人: 中国での人災の死亡者数上限」と題して書き込まれた内容だ。
書き込みによると、1997年5月の深セン空港での事故、2010年6月の福建省での洪水など、死者が35人以内に収まっている災害を数十件列挙。列挙されている死者数は、おおむね中国メディアの報道と一致している。さらに、掲示板の書き込みでは、
「死者が36人以上になると、市の(共産)党委員会の書記が免職される。したがって、一度(事故が)発生すると、死亡者数は36人を超えないことになっている」
と主張した。
この説の真偽は不明なままだが、今回の事故の犠牲者は、新華社通信が7月26日未明の時点で、40人から39人に訂正している。また、7月24日の時点で、上海鉄路局の竜京局長ら幹部3人の更迭が決まっている。