米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ギリシャの長期国債の格付けを「Caa1」から3段階格下げして「Ca」とした。
「Ca」は下から2番目の水準で、「非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にある」と定義されている。
欧州連合(EU)が2011年7月21日に決めたギリシャへの追加支援では、金融機関の保有する国債をより期間の長い国債に乗り換えることを求めた。新しいギリシャ国債への交換や再投資によって債権者には損失が発生する見通しで、「ギリシャが債務不履行に陥る可能性は事実上100%だ」としている。
ただ、支援策全体については、「ギリシャを安定化し、最終的に債務負担を減らす可能性が高い」と評価してもいる。デフォルトの認定が市場の混乱につながるとの見方は少ない。