4月以降の取引高は震災前を上回る水準
また、FXプライムは初心者女性を対象に有名店のスイーツなどを用意したセミナーを開催するなど、裾野の拡大に励んでいる。
もっとも、低金利、株安が続く国内にあって「ミセス・ワタナベ」の為替取引への意欲は強い。3月中旬、東日本大震災直後の円急騰で多額の損失が出た投資家も多かったと見られるが、4月以降の取引高は震災前の1~2月を上回る水準で推移している。
また、来年からは店頭FX取引の課税が、他の所得と合算する総合課税(税率最大50%)から、申告分離方式(税率20%)となる。新たに損失額を3年間繰り越せるなど、高所得者には実質減税の可能性があり、顧客つなぎとめにプラスに働きそうだ。
もっとも、証拠金倍率が下がっても、税制が優遇されても、「空売り」で3倍程度の証拠金にとどまる株などに比べて、ハイリスクは変わらない。当然、慎重さが必要だ。