2011年7月25日のドル円相場は、米国の債務上限を引き上げる問題をめぐり協議が難航していることを受けて、投資家のリスク回避の姿勢が強まったことから、一時1ドル78円12銭まで急伸した。東日本大震災後に最高値をつけた3月17日以来、約4か月ぶりの高値水準となった。
こうした動きに、24日の広島市での講演会で「必要なときは断固たる措置をとる」と述べ、急激な円高阻止には為替介入も辞さない姿勢を示していた野田佳彦財務相は25日午前、「きょうもマーケットの状況を注意深く見守っていきたい」と話した。
ドル円相場は25日13時時点で、1ドル78円38~40銭近辺で推移している。