東大「ごくまれなケース」
文書の東大生が男子学生のケースに当たるかについて、市川伸一学部長は、「申し上げられません」と明確な返答を避けた。しかし、男子学生のツイッター発言については、こう説明している。
「本人は、飲酒していたわけではないと言っています。ふざけて書いたところ、大きな騒ぎになってしまったということです。本当のところは、酒を飲んで酔った後、自転車を引いて帰ったと言っていました。不用意に書くと、とんでもない騒ぎになるということです」
ただ、学生の処分については、コメントできないという。
ネット上では、2009年4月にも、東大生というミクシィユーザーが飲酒運転を告白する騒ぎが起きている。東大でさえ、やはり注意喚起しないと分からない学生も多いのか。
この点について、市川学部長は、「ごくまれなケースであり、学生が一般的にそうだということはありません。しかし、そんなケースもありうるので、注意喚起したということです」と説明する。法政大生のツイート騒ぎと文書を出したこととは関係ないという。
文書は、東大サイト上にあったが、その日中に削除された。理由については、「学生に見てもらうための掲示であり、意図に反して外部に流れてしまったため」と説明している。
法政大生のケースでは、大学側が「ご迷惑をおかけした」と謝罪したことに、学生が悪いのになぜなのかとネット上で疑問が相次いでいる。むしろ学生を厳しく突き放すべきではとの意見も多く、大学にも、電話で「処分しないのか」といった意見が10件ほど寄せられている。
大学には、代わりに謝罪しないといけないほどの事情でもあるのか。
法政大では、こうした点には答えず、今後こうしたことがないよう学生を指導し、学内でもモラル向上を図る教育に注力するとコメントした。学生本人は、熊谷紗希選手を始め関係者に迷惑をかけたと深く反省しているという。