「東電OL殺人事件」再審の可能性 DNA鑑定で「第3者」急浮上

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「これまで鑑定不実施」の検証も

   現場からは、使用済みコンドームの中からマイナリ受刑者の精液が見つかり、マイナリ受刑者の体毛も見つかっていた。マイナリ受刑者は裁判で、犯行があった日よりも1週間から10日程度前のことだと主張したが、確定判決では退けられた。

   今回のDNA鑑定は、同事件の再審を始めるかどうかを審議している東京高裁の再審請求審で弁護側が要請した。高裁はこれを受け、現場で採取された物証のうちDNA鑑定をしていないものについて実施するよう、検察側に要請していた。今後、なぜこれまで鑑定が行われなかったのか、の検証も求められそうだ。

   「東電OL殺人事件」は1997年3月に起きた。東京都渋谷区のアパートの空き室で東京電力の女性社員(当時39歳)が首を絞められ殺害された。現金4万円も奪われた。被害者が大企業の総合職女性だったこともあり、当時その私生活報道が過熱したことでも知られる。

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