(ゆいっこ花巻支部)
15日は、千葉県浦安市から自転車50台を提供してくださった皆さんを、大槌にお連れしました。浦安市も、液状化現象がひどく、また断水がしばらく続いたことでもニュースになりました。被災した町から支援を頂き、岩手県人として本当に頭が下がる思いです。
浦安市の市議会議員を務める末益隆志さんは、NPO法人「なゆた」において、障害者サポートの活動を行っていらっしゃいます。今回届けて頂いたのは、障害のある皆さんが作業所でメンテナンスしている、ノーパンクタイヤの自転車でした。
ノーパンクタイヤとはご存じでしょうか。私ははじめ、パンクをしっかり修理して届けてくださるのかなという程度に思っていました。しかし実は、タイヤの中に空気入りのチューブを入れていたこれまでの物と違い、タイヤの中にスポンジのような素材を入れ、パンクしないタイヤに変えたという、画期的な代物なのです! 当分の間、がれきの中を走らなければならない現地では、これほど重宝する物はありません。防犯登録を抹消した上で、新しいチェーンも合わせて届けてくださいました。
遠い千葉県から現地まで届けて頂いた自転車は、大槌町の物資テントの一角に置かせて頂き、来週、被災者の皆さんにお配りすることになりました。既に、仮設住宅に入った皆さんの不便な暮らしは始まっています。はるばる浦安から届いた素晴らしい自転車が、たくさんの方々のお役にたちますように!!
「ゆいっこ」は民間有志による復興支援組織です。被災住民を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資やボランティアの受け入れ、身の回りのお世話、被災地との連絡調整、傾聴など精神面のケアなど行政を補完する役割を担っていきたいと考えています。
岩手県北上市に本部を置き、盛岡、花巻など内陸部の主要都市に順次、支部組織を設置する予定です。私たちはお互いの顔が見える息の長い支援を目指しています。もう、いても立ってもいられない───そんな思いを抱く多くの人々の支援参加をお待ちしています。
■ホームページ http://yuicco.com/
■ツイッター @iwate_yuicco