芸能人3人のブログが、2011年6月いっぱいで相次いで終了したことが話題だ。それぞれに事情が異なっているようだが、関係者は、芸能人のネット利用に、ある変化が現れていると指摘する。
「けじめの日。」。イケメン俳優の佐藤健さん(22)が6月30日、自らのブログでいきなりこう告げた。
「ファン交流はユーストリームやツイッター」
そして、「これが最後の更新です」と宣言した。その理由は、公式サイトが7月1日からオープンするからというものだった。
さらに同じ日、女優の高橋由美子さん(37)が、ブログからの卒業を明らかにした。すでに10年12月19日以来更新していなかったが、「半年考えて決めました」。そのうえで、ファンにこれまでの感謝を伝えている。
タレントの山本モナさん(35)もこの日、ブログを終了させたいと明かした。こちらは、芸能界引退に伴うもののようだった。
芸能人がブログをやめると明かすことはあるが、同時期に3人もそろったのは珍しい。
俳優の佐藤さんの場合は、公式サイトなどをブログ代わりに使うようだ。サイトでは、事務所スタッフが映画主演情報などを紹介するブログを始めており、本人は、7月9日から動画のユーストリームに出演してファンとコミュニケーションを取っていく。
芸能人にとって、ブログでのファン交流に限界が出てきたということなのか。
ITジャーナリストの井上トシユキさんは、「公式な発表はブログで行うようにし、ファン交流はユーストリームやツイッターでする、という使い分けが出てきたようです」と指摘する。
「佐藤さんは、俳優ですので、文字で伝えるより映像で伝える方が分かりやすいと思われたのでは。それで、ユーストリームの方がやりやすいという判断になったのでしょう。その場合、ブログは、新しいドラマや結婚などの発表のように、ファンやマスコミに告知するものであればいいわけです」